2022年11月3日木曜日

私の履歴書5【ノリで開店!ベトナム雑貨店BUTTERFLY26】


2000年末頃、雑貨店BUTTERFLY26を1区のレタントン通りで開店した。
この店舗は、私が初めて開けた小売店の土産物屋だ。
店舗名の由来は、家紋の蝶からであり、26は単純に通りの住所番号だ。

店は、現地で知り合った友人の日本人女性Yさんと共同出資で始めた。
イエローハットの案件で金を稼ぎ始めてはいたが1人で店を開ける余裕はなく、常駐店舗管理者も欲しかったので、Yさんの参加はありがたかった。

土産物屋をやるには良くない立地だった。が、我々が借りる前のテナントが同様の民芸品店で、観光ガイドブックにその店が掲載されており、観光客はそれに誘導されて来た。
新店舗だが、広告する必要がなかったのである。
そして、ベトナム旅行やアジア雑貨ブームが始まった時期が重なった。
店は初月度から十分な利益が出て、3ヶ月かからず投資回収した。

もともと小売店、土産物屋をやる気はなかった。
なんとなく貿易会社で食っていこう、儲かったら別の事もしていこう、と思ってただけだ。

貿易はサンプル依頼や見積りだけで本取引までいかないことがほとんどだ。
しかし、雑貨貿易の問い合わせの度に、市場や工場に行ってサンプル依頼したり写真を撮る必要があった。空振りの小口案件が増えると採算が合わなくなってしまうのだ。
そこで、サンプルルーム兼小売の店をすれば、いろいろと効率化するのではと思い、雑貨店を開けるに至ったのだ。

BUTTERFLY26。
マーケット分析も、緻密な事業計画も、ビジョンもない。
ズブの素人の場当たり的な起業の典型だ。
運が良かっただけ。
でも、当時の私にその認識はなかった。

あと、Yさんは当時20代後半だったのだが、何でこんな日本人がベトナムにいるの?というぐらい美人だった。
古手川祐子に似ていた。
何か事情があってベトナムに来たようだが、その事だけは聞かずじまいだった。

ちなみに、当時のレギュラー店員の月給は5,000円弱だ。これが搾取する資本家の利益源泉であったことは間違いない…

*22年前の写真、画素数低いですね。

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